私たちはもともと地方在住。中学受験をする予定は全くありませんでした。
中学受験に合わせて母子だけで帰国する、という選択もなかったので、のんびり海外で生活していましたが、高校受験は絶対しなくてはなりません。
長女の進路については、小5の頃から考え始めていました。私立中学に編入するか、または高校受験をするか。
そのため、一時帰国の度に、自宅から通える範囲の中高一貫校帰国生受け入れ校に見学を都度行かせてもらってました。
ここでは一時帰国中に学校見学をした模様をご紹介します。首都圏在住ではなく地方住みなので、首都圏とは事情が異なるかもしれませんが、参考になれば幸いです。
【帰国子女の編入】中高一貫校の学校見学
【帰国生編入】学校見学を始めた時期
年に1回、または2回、心待ちにしている一時帰国。実家の親との時間、友人たちとの再会、買い物など、したいことは山ほどあります。しかし子どもの進路のことは、親として考えていかなくてはなりません。逆に親にしか出来ないことなので、「私がなんとかしないと」という気持ちを強く持って編入準備を始めました。
編入準備は、帰国予定2年前くらいから始めていました。「早すぎるかな」とは思いましたが、いつ繰り上げ帰国になるか分からない、どんな予定変更があるかもわからないということで、時間をかけて準備することにしました。
【帰国生編入】学校見学の予約
私たちは、一時帰国をする夏休み•冬休みなど、数回に分けて学校見学にいきました。しかし、当日「学校見学させてください」というわけにはいきません。
必ず事前に連絡をとり、双方の予定を合わせて予約をします。
我が家は全部で10校ほど見学に行きました。明らかに通学圏外の学校もありましたが、比較をするためにも時間のある限り、学校見学は丁寧に行うことにしました。もしかして、住居の場所が変わるかもしれませんし!
連絡方法は2つ
- メールでやりとり
- 直接電話
学校メールがあるところはメールでのやりとりはスムーズに行えます。しかし、メールを設定していない学校もあります。(偏差値が高く人気校ほどメールはなく電話のみ、という印象です)
電話は緊張しますが、仕方ありません。他の予定とダブルブッキングしないように、予定表を片手に、聞きたいこと、事前に伝えたいことなどメモを作ってから国際電話をかけました。
先方も国際電話をかけてまで学校見学をしたい、という熱意を汲み取ってくださるのか、とても好意的に接してくださり、ほっとしました。
10校の予定を整えて、学校見学の際のチェックリストを事前に準備して、いざ、一時帰国です。
【帰国生編入】いざ学校見学へ
一時帰国中はただでさえ忙しいものです。そこへ学校見学という重要オプションを追加するので、スケジュールはパンパン。とにかく体調管理は大切にして落ち着いて行動することに重きをおいていました。
私たちは2回の一時帰国で10校の学校から帰国生の受け入れ状況などのお話を聞かせてもらってきましたが、どこの学校も海外からの編入は受け入れてくれるようでした。
ただ、人気校、トップ校は「欠員があった時のみ」というもの。
他の中堅校は「編入試験を受けてもらい、合格点に達していれば、翌日までに入学許可証を出します」というものでした。
編入試験の内容は、どこの学校も直近の定期テスト英国数。この6割が取れていれば合格、というものが多かったです。
要は「編入して、きちんと授業についてこれるか」ということの確認です。
「面接はないのですか?」と尋ねたところ「今こうやって見させてもらってますので」という返答をもらった時には冷や汗をかきました。
【帰国生編入】学校見学の服装について
一時帰国で学校見学に行かれる際は、くれぐれも失礼のないように。セミフォーマルの様な服装で見学に行かれることをおすすめします。先方は見学の時から目を光らせています。(ということを学校見学を通して学びました)
私たちは、「ザお受験スタイル」という様な紺色ボトムスとブラウス。誰かのアドバイスを聞いたわけではありません。正直だれも親身になって相談にのってくれなかったのです。ただ、どうせ失敗するなら、真面目すぎるスタイルの方が得策だと感じたからです。
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夏の一時帰国の時は、真夏にお受験コーデは少々やりすぎかな、と思いましたが、実際学校へ行った時「正解だった」と確信しました。なぜなら、他にも学校見学に来ていた海外からの親子は、短パンに肩出しTシャツ、母親はデニムパンツにノースリーブのミニワンピ、というもの。街中や海外ではとてもお洒落な親子だったかもしれません。しかし、その親子が私たちのお受験コーデをみて「しまった・・・」という顔をしたのです。また、先生の対応も違ったことが正直私たちもショックでした。
【帰国生編入】学校見学後のこと
私たちは、見学した全ての中学から入学金の案内をいただいて帰らせてもらいました。中には振込先や制服の案内までいただいた学校もありました。
とりわけ印象的だったのは、編入希望の連絡のタイミングに念を押された学校があったことです。そこは偏差値も高く有名で、地元の親なら通わせたいと願う名門校でした。
「編入を希望される場合は、必ず出国前に御連絡ください。いったん住民票をおいてしまいますと、帰国生ではなくなってしまいます」とのことでした。
この様な厳しいルールを定めているところもあります。帰国生編入を希望する場合は「日本に帰ってからゆっくり探そう」では遅い、ということ。学校によっては帰国生条件から外れてしまうこうともある、と念頭において帰国生編入をご検討してみてください。
【帰国子女の編入】学校見学を終えて
一時帰国中の学校見学はハードスケジュールで、全くゆっくり出来ない一時帰国でした。しかも、結局編入試験は受けず地元の公立中へ通い高校受験することにしたので、全てが見学のままに終わりました。しかし、全く後悔はしていません。むしろ、あの学校見学があったからこそ、高校選びが順調に出来たのだと思います。
見学させてもらった全ての学校が、学校見学を好意的にさせてくれたのは「海外からの問い合わせ」がポイントだと感じました。海外在住の特権のひとつです。
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この経験が、これから見学される方の参考になれば幸いです。