海外駐在員のご家庭なら、必ずやってくる「帰国の日」。
楽しみなような、そうでもないような、気持ちが行ったり来たりする方もいらっしゃるかもしれませんね。
私は特に、アメリカ駐在中に出産を挟んだので、現地生活を全力で楽しむことが出来ず、なんともモヤモヤしたまま帰国準備をしていました。
この記事では、現地で身に着けた語学力をどう維持するか、その準備から、最後の現地生活で我が家がやってよかったことなどをご紹介したいと思います。
様々なお考えや教育方針があると思いますので「こんな考え方もあるのか」と参考程度にお読みいただければ幸いです。
※注意※ 我が家は英語維持に必死でした!
【帰国が決まった】英語維持のために現地でやること
①現地校やインターならリーディングレベルの確認
帰国が決まると「日本の学校へ編入するんだから、日本語日本語」と、日本語準備に切り替えられるご家庭が多かったように感じます。しかし、我が家の場合は地方に帰ることが決まっていたので、地方には英語維持する環境が非常に少なかったことが分かっていました。そのため、とにかく英語をぎりぎりまで現地で吸収してくることに全力投球しました。
英語維持にはやはりリーディング力が左右すると聞いていたので、学校へ行き、子供たちのリーディングレベルの確認を担任の先生にしてきました。
ESLのある学校なら、ESLの先生に尋ねてみるのもいいかもしれません。ESLの先生は、外国人に慣れているので、親の話すたどたどしい英語も、根気よく聞いてくれました。
また私は、現地校の雰囲気が大好きだったので、帰国ギリギリまで何度も学校へ通い、担任の先生と話をしたり子供の学校での様子を見させてもらいました。そして同時に、周りの現地の子がどのような本を読んでいるのか、我が子との差はどれくらいあるのか、なども観察してきました。
我が子は4年現地校へ通いましたが、やはり、現地の子よりリーディング力は多少劣っている感が感じられました。
②リーディングレベルから本を紹介してもらう
子どもたちの現在のリーディングレベルの確認後、今現在読んでいる本や、これから読んだ方がいい本などを紹介してもらいました。
英語維持には3年、5年と長い期間が必要です。しかし、先の未来は想像しにくく、2年を目途にこの先読み続けることが出来る本を紹介してもらいました。
シリーズものなら長期に渡って読み続けることができます。
長女はファンタジー、長男はノンフィクションが好きだったため、シリーズで読めるもの、そしてその次のレベルの本を紹介してもらいました。
日本で洋書を入手するのはまだ困難ですので、現地にいるあいだに、Amazonで手配したり図書館で古本として手に入れたり、とにかく本をたくさん購入していました。
③現地の友達と「図書館プレイデート」を繰り返した
アメリカの私が住んでいた地域は、図書館の子供向けエリアが広く充実しており、PCで遊べたりスナックエリアやプレイグラウンドがあったりと一日遊べる図書館でした。
帰国が近づいてくると、そわそわして気持ちが落ち着きません。そんな中、図書館へお友達を連れて一緒に行き、あわただしい現実からひと時でも離れて、図書館で過ごした時間は今でも大切な思い出です。
こどもたちも、好きな本を読んだり、お友達が読んでる本を教えてもらって一緒に読んだりして、図書館はとても楽しく過ごした場所として記憶に残っています。
また図書館には古本が販売されており、その購入金額が図書館の維持費になるので、たくさんの本を購入しました。
当時は軽い気持ちで購入したお料理やお菓子作りの本が、実は今でもキッチンで大活躍!
アメリカの味が恋しくなると、子供たちは自分たちでレシピを見て作っています。
【帰国が決まった】英語維持のために日本へ向けてやること
私がとにかく恐れていたのは英語の忘却。
「飛行機から降りた瞬間忘れるらしいよ」
「日本語でどんどん上書きされいくよ」
「一瞬でカタカナ英語になるよ」
など、そんな話ばかりきいていたので、英語維持にとにかく過敏になっていました。
①英語脳の習慣をつけておく
我が子たちは凡人です。日本に帰ったら「英語維持しましょう」と出来るタイプでは決してないのが十分わかっていたため、現地にいるころから意識して帰宅後も英語脳でいる時間の確保に取り組みました。
模索してたどり着いた英語脳の時間帯は「学校の宿題が終わった後から入眠まで」。
学校の宿題とは、補習校の日本語の宿題です。学校から帰ってきて、毎日漢字と国語の音読をしていたので、それが終わったあとからのリラックスタイムからが英語脳にしていきます。
好きなTVを英語で。
好きな本は洋書で。
寝る前は好きな洋楽を聞いて。
英語で短い日記を書くことにも取り組みました。
自然と兄弟間の会話は英語になり、寝る前の読書も洋書になり、毎日2~3時間は英語脳でいることが確保できました。
「これを日本でも続ければ、英語脳は維持できるはず」と信じて。
実際これは我が家にはとても効果的で、英語維持のコアとなりました。
英語を忘れることなく、順調に英語力を伸ばし、子どもはふたりとも中2で英検1級に合格。
英語維持のおかげで成せたことだと思っています。
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英語維持は、日本に帰国してから意識しているのでは遅いんです。
②英語維持の目標や目的を明確にする
「英語維持したい」となんとなく思っていませんか?
「英語は維持できる」となんとなく思っていませんか?
お子さんは環境が変わればその環境に合わせようと必死になります。
ちいさな体で全力で適応していこうとしています。
だから英語維持の目的がお子さんにとってもメリットがないと英語は生活に不要なものとしてあっという間に忘れてしまいます。
特に、英語で学校成績の順位や内申点がつくような年齢でないと、英語のモチベーションがありません。
「オンラインゲームでつながっていようね」
「現地の子とFacetime 定期的にしようね」
夢物語でなく、英語がないと遊べない環境づくりなども必要かもしれませんね。
我が子は、オンラインゲームが非常に効果的でした。これについては賛否両論ですが、英語維持の軌道に乗るために必要なステップと考えました。
ただ英語が維持できればいい、と思うだけでなく、2年先のゴールを定めるなど、英語維持の目的を持つことが大切だと改めて感じています。
また、よく聞くのが「中学校、高校で困らない程度に覚えていてくれたら」という言葉。
現地で身に着けた英語と、日本で学ぶ英語学習は全く別物だと思っていたほうがいいかもしれません。
帰国後「また思い出すと思うから」と英語は全くやらず中学入学まで3年間放置したお子さんは、現地であんなにペラペラだったのに、ほとんど思い出せなくなっていた、とのこと。
それだけ日本の生活に馴染んだということですが、当時のレベルを思い出すことはやはり困難なようです。
帰国後も英語維持をしたいなら今すぐ取り組むこと
すぐに忘れることはないでしょ、と日本へ帰国してから英語維持環境を探す予定の方もいらっしゃるかもしれませんね。地域によっては、通いにくい、探しにくい、など、英語維持環境を見つけるのに何か月もかかることも。
実際我が家は3か月以上かかりました。
その間、オンライン英語だけでも始めていたことが大きくプラスとなりました。
オンラインなら、出国前から始めることができ、帰国してもすぐにレッスンが続けられます。
英語維持のポイントは「とにかく間を空けないこと」。
「帰国して落ち着いてからでいい」と言っていると、あっという間に時間がたち、気が付けば半年経っていた!なんてことも!子供はダム放水のように忘れていきます。
英検をモチベーションにしつつ、英語維持できるのはとても理想的です。
海外在住中にぜひオンラインの体験を!
オンライン体験してみて「やっぱり対面がいい」と分かれば帰国後対面クラスを集中的に探すこともできます。
我が家はオンラインのおかげで、途切れることなく英語維持を続けることが出来たので、オンラインに迷われているかたは、一度体験してみてくださいね。