英検S-CBTは小学生におすすめしない?!5つの理由

英検

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小3の次男が英検2級に合格しました。

受験スタイルは英検S-CBT。いわゆるコンピューターテストです。

一回のテストで4技能受験出来る上、日時、場所まで指定できる、受験者数が少ないので緊張しにくい、など利点は多いのですが、私は正直小学生にはおすすめ出来ないと思いました。

今回は、私が感じた英検S-CBTをおすすめできない理由をご紹介します。



【英検S-CBTのデメリット】おすすめできない理由5つ

英検S-CBTは1回のテストで4技能全てが受験できるコンピュータテストです。

結果も1ヶ月ほどで出るので短期で合格を狙う忙しい受験生にはおすすめしたい受験スタイルです。しかし、小学生には正直 負担とリスクのある英検S-CBT。

2人の息子が合計5回 英検S-CBTを受けてみて、やはり小学生にはおすすめできない、と感じた理由をご紹介します。

理由①勉強量が多すぎる

1日でテストが終えられることは、スケジュール管理もしやすく半日でテスト完了するので、一見とても便宜の良いテストに感じます。

しかしそれは親の都合。小学生の子供にとってはストレスの大きい受験スタイルです。

英検4技能テストの勉強量は、小学生にとって膨大です。

従来型英検なら、スピーキングは2次試験の為、1次試験が合格したのちに(または1次終了後から)スピーキング対策に集中できます。しかしS-CBTでは、スピーキングテストから始まるため、よけいに緊張してしまっていました。

理由②試験時間が長すぎる

小学生が何時間も同じ場所に座り、緊張し続けるのは大変なことです。

小学校の授業時間は45分。しかし英検は2時間~3時間もあります。

従来型テストはスピーキングがありませんが、S-CBTはスピーキングがあるためテスト時間が長くなるのです。

しかも、トイレにも行けません。小学生にとって「トイレに行けない」というプレッシャーは過度なストレスがかかります。もちろんお茶も飲めません。

自宅で何度も過去問題などをしましたが、休憩なしで通しで模擬テストをしたことは一度もありませんでした。その為、子どもにはますます負担をかけてしまったなと反省しています。

理由③コンピューターテスト

学校と全く雰囲気もテスト体系も異なるコンピューターテスト。

スピーキングはヘッドフォンをつけ回答をマイクに吹き込みます。

親の経験から考えると、そんな難しいこと小学生の子どもに出来るのかと心配になるかもしれません。

しかし、令和育ちの子どもは、パソコン操作に全く抵抗がないのでその点は問題ありません。でも「間違った操作をしてしまわないか」など親の心配はつきません。(会場には常にスタッフがいるので心配なことがあれば丁寧に教えてくれます)

学校と大きく異なる点は、椅子が回転するオフィスチェアーだということ。

柔らかく座り心地は良いようですが、回転する不安定さが気になるお子さまも中にはいらっしゃるかもしれません。いつもの椅子と違い安定しないと、集中できるかどうか心配ですね。

理由④会場はほぼ学生または大人しかいない

英検S-CBTに5回付き添いましたが、小学生の姿はほとんどみかけませんでした。

地方在住のせいかもしれませんが、小学生の英検は「日頃通っている英会話教室、塾や学校会場」という認識が強い印象です。

英検S-CBTの場合は、駅前のオフィスビルなど、子どもとは無縁のような無機質な場所。

ちいさな小学生にとっては、自分よりずっと背の高い高校生や学生さん、社会人ばかりだと緊張してしまうかもしれません。息子は自分だけ場違いな気がしたようで、不安そうでした。

理由⑤スピーキングテストが過酷   

「小学生にはおすすめ出来ない」と最も強く感じる理由がスピーキングテストです。

コンピューターの画面や音声に従って、マウスでコントロールしながらスピーキングテストを行います。質問に対して答えるというシンプルなものですが、このシンプルさが小学生には裏目になることがあると感じました。

例えば、小学生には難しい「legislation(立法)」など、法律に関することが質問された場合、お手上げです。質問されていることはなんとなくわかるのに、たった一つの単語が分からないだけで、回答できなくなるからです。これが、コンピューターではなく、対面の2次試験だった場合、この単語の意味が分からない、と黙ることなく質問することが可能です。合否についてはわかりませんが少なくとも、質問することで沈黙は防げたでしょう。しかしコンピューターテストの場合、質問する相手もおらず、ただただ、画面上のカウントが進んでいくだけ・・・。無言の時間が続くとそれだけで減点となります。

今回次男は、まさにこの「たったひとつの単語がわからない」という罠にかかってしまいました。

考えるために長い時間だまってしまった、と帰り道泣いていたことが非常に哀れでした。

もし従来型英検の2次面接なら、堂々と質問できたかもしれないのに、と思うと、S-CBTを受けたことを後悔せずにはいられません。

幸い合格できましたが、もう2度と英検S-CBTは受けたくない、というのが本音です。

【英検S-CBT】デメリットを理解しておけばオススメ!

英検S-CBTは小学生にはおすすめできない、という理由を挙げてきました。

自分の子どもの受験を通して正直に感じたことです。この「デメリット」を活用していただければ、英検S-CBTは非常に受験しやすいテストとなることでしょう!

もともとスピーキングに自信のない次男でした。スピーキングがネックとなるS-CBTは次男にとってストレスの原因でした。しかし、他の技能は自信があったので、スピーキング後は受験者数の少ない落ち着いた会場で受験でき、本人も安心して臨むことができました。

余談ですが、英検S-CBTで準1級に4回挑戦した長男は「S-CBTの方が問題が難しい」と言っていました。

尚、中学生以上の年齢になると、体格も大きくなり、オフィスチェアーもゆらゆらすることなく座れ、長時間のテストにも耐えれる力がついてくるので、S-CBTテストはますます受験しやすくなることでしょう。

これから英検S-CBTを受験される方の参考になれば幸いです。





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