帰国が決まると、私がまず心配したのは「英語維持」についてでした。泣きながら学校に通い、苦労して身につけた英語は、日本の学校に通ったら全部忘れてしまうのかしら、と。
この悩みは、日本のプリスクール卒園生が日本の小学校へ入学する時の状況と似ています。私と同じように心配される方はいらっしゃるのではないでしょうか。
私がどのように悩み、解決してきたかをお伝えします。同じようにお悩みの方の参考になりますように。
※こちらの記事の年齢対象は小学生低学年以下のお子さまです。
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帰国子女が帰国!おうちでできる維持対策3つ
予想はしていましたが、忙しい毎日に追われていると英語の時間が目に見えて減っていきます。
子どもは賢く順応性があるので、日本語が多い環境なら日本語に脳がシフトするのは、ごく当たり前のこと。英語を忘れるのではなく、英語にシフトが入っていない状況なのです。
【英語維持対策】①帰国して3ヶ月が勝負!英語脳を維持
先に日本に帰国した駐在先輩方から英語維持の大変さは数多く聞いていました。早いと3ヶ月もしないうちに一言も英語が出なくなる、と。
特に年齢が低ければ低いほどその傾向は強く、最初から諦めている家族もたくさんありました。
私はそれはもったいない!絶対維持したい!とまず、私が心折れないように妥協しないように気を引き締めました。そして、一日のうち完全に「英語脳」になる時間の確保に専念。
これまでの『英語→英語』の回路を維持するために、英語脳でいられる時間が毎日最低30分作る様に工夫をしました。
これまで1日何時間も英語脳でいた子どもが、たった30分に短縮するのは身を切られる思いでしたが、仕方ありません。諦めるより、続ける対策をとることにしたのですから。
大切なことは、子供に任せっきりにしないこと。最初の3ヶ月だけでも構いません。保護者の方が見守って毎日英語脳になる時間をつくることがポイントです。
【英語維持対策】②週に一度はmovie night
1日30分程度の英語脳では、正直全然足りません。ゼロよりはマシですが、親としては本当は1日中英語脳でいてほしい、などと野望が大きくなっていきます。
ここで我が家は英語家庭教師からの勧めもあり、週末に必ずMovie nightすることを週末の家族の楽しみにしました。
洋画を一本通してみるMovie night。部屋を暗くして、ポップコーンやスナックを用意して、子供が喜んで観る環境を整え、英語オリジナル温泉に英語字幕をつけて映画スタートです。
DVDを借りたり、懐かしい洋画をみたり。子どもが小さい頃喜んでみた映画をまた観るときなどは英語で会話も弾んで、2時間どっぷり英語脳になることが出来ました。
洋画に限らず、日本の映画は英語音声があるものもあります。特に私たちは、ジブリ映画を英語でみるのがとても楽しい時間。
私も「英語だとこんな表現をするんだ」という発見もあり大人も興味深く映画を観ることができます。
【英語維持対策】③英語1行日記をつける
語学の習得は「聴く」「話す」「読む」「書く」の順です。小学校や幼稚園に行き始めると、英語時間が激減しますが、「聴く」と「話す」拘らず「読む」「書く」で対策を取ることが出来ます。
我が家の対策は「英語1行日記」でした。海外にいる時に始めて、3〜4年続けてきました。そして「日本への帰国を機にやめよう」と思っていました。しかし、この1行日記、書くときは英語脳になっています。また、新しい言葉を学校で学んできた場合「英語でなんていうの?」と英語の語彙も深める効果があります。
英語1行日記は、1分で書いてしまう日もあれば、考えて思い出して5分かかる時もあります。なんとかして「英語で考えよう」とするプロセスも維持できます。
日記は根気が入りますが、英語を書くことを習慣化するには最適なツール。上手に取り込めるといいですね。
帰国子女の帰国!親の根気があれば英語維持できる!
「英語維持するの大変よ」と先輩ママたちから聞いてきましたが、私は「英語レベルアップするための勉強が難しくて大変だ」という意味だと思っていました。
ところがそうではなく、英語を使う時間がない、ということ。
「帰宅してから寝るまで6時間はある」とおもっていても、学校の宿題や勉強をしていると、とても英語だけに集中できる時間はありません。
おうちでの英語時間を増やしたいとはいえ日本の勉強はもちろん大事。先生やお友達との関係も大切。そんな中で英語を維持していくことは、かなりの努力が必要だということが、よくわかってきました。
そして分かったことは「子どもにまかせっきりにしないで、英語維持は親が見守る」この地道な努力と継続が必要だということ。
学校生活が始まると、親も子も疲れます。
「あーそういえば今日英語の時間とれなかったなぁ」という日が続かないように、保護者の方が見守ってあげてくださいね。応援しています!
この経験が、お役に立てれば幸いです。
