【帰国子女】中学受験をやめた5つの理由

帰国子女

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※我が家は東京のような大都会に帰国するのではなく、地方都市のさらに地方へ帰国しました。東京や首都圏、または7大都市等の大きな街とは事情が違うと思いますので、ご了承の上お読みいただければ幸いです。

地方へ帰国することが決まっていた我が家。長女が中学3年生、または高校受験に合わせて帰国する予定で海外駐在をしていました。

海外駐在をすると、東京や首都圏、または大都市から来たご家族と深く関わります。その話題の多くは、やはり進学のこと。

「中学受験する?」と挨拶の様に聞かれることにまずカルチャーショックでした。日本の教育格差に改めて気付き、わたしは海外で日本のカルチャーショックを受けていたのです。

我が家が帰国する市には私立中学すらありません。

中学受験する子は各小学校の5%にも満たず、受験をしても第一志望校に合格しなければ地元公立中へ進みます。実際、私立中へ進学する子は学年に1-2人。

片道2時間かけて毎日通学する覚悟があれば、中学受験もできなくはない、そんな地域です。

我が家はまったく中学受験など考えていませんでしたが、駐在員のほとんどの家庭が中学受験の話をするので自然と影響されました。そして思ったのです。

「帰国子女がのびのび出来る中学があるならば、中学受験も検討しよう」と。

【帰国子女】中学受験を検討してみた結果

結果を先にいいますと中学受験は諦めました。

一時帰国のたびに学校見学を重ねましたが、我が家が希望する様な学校は、私たちの地域にはありませんでした。

学校見学の記事はこちら↓

数回の一時帰国で通学範囲の私立中学を全て見学出来てしまうということが、そもそも選択肢として少なすぎます。

しかし、この中学受験断念を機に、高校受験について小学生の頃から真剣に検討することができました。

中学受験を諦めたかわりに見えてきた世界は、明るく希望にあふれたものだったので、中学受験を検討したことは、必然だったのかもしれません。

【帰国子女】中学受験をあきらめた5つの理由

ではどんな理由で中学受験をあきらめたのか。

理由は5つ、ありました。

【中学受験を諦めた理由①】帰国生のための英語に特化した学校がない

英語維持に注力してきた我が子たちが、私立中学に1番に望むことは「英語ネイティブレベルの子に囲まれ、更に英語力を高められる環境」でした。

ところが、そのような学校はひとつもありませんでした。

普通の学校のみでした。

大きな都市には必ずあるような国際学校すらなく、半ば絶望しました。

海外駐在が始まる前からその様な地域であることは知ってはいました。しかし、時代が変われば新しく学校が新設されたり、国際コースなど帰国子女が編入できるクラスやコースが増設されたりと、心のどこかで期待していました。

しかし残念ながら、何もかわっていませんでした。ホームページには載せていない情報があるかもしれない、と期待して学校見学にいき、詳しく話をきいたのですが、何もありませんでした。

【中学受験を諦めた理由②】帰国生の個性が理解されない

「帰国生受け入れ」「帰国生編入可」の学校は全て見学し、学校で面談していただきました。

そして、その学校全てが「1ヶ月もしたら、自分が海外にいたことを忘れるくらい馴染めますよ」と言われたのです!

ショックであり、驚きでもありました。

在校生はフレンドリーだ、という意味で伝えたかったんだと思います。しかし、学校は帰国生に「帰国生ということは忘れて、学校に馴染みなさい」と暗に諭しているように感じられました。

私の勘違いだったかもしれません。しかし少なくとも「帰国生」「海外育ち」の個性は尊重されないのだな、と感じました。

【中学受験を諦めた理由③】英語レベルが合わない

子供たちは小6準1級、中2で1級に合格しました。せっかく維持してきた英語。同じレベルの子、あるいはもっと上の子たちと切磋琢磨しながら英語力をさらに上げたいと思っていました。

だから「中3までに2級を目指し、高校卒業時に準1級を目標とする」という英語レベルの学校しかないことにとてもがっかりしたのです。

せっかく英語を頑張りたいと願っても、英語レベルが合わない学校に進学しては意味がありません。

【中学受験を諦めた理由④】学校レベルが合わない

さらに失礼な発言が続きますが、学校のレベルが希望に合いませんでした。大学の進学実績が希望するものではなかったのです。

電車バスをいくつも乗り継ぎ、片道2時間もかける価値がある学校なのか疑わしかったのです。

しかもトップ3と言われる3校は帰国生の受け入れはしておらず、編入試験すら実施していませんでした。

帰国生は歓迎されない地域なんだな、と痛感しました。

【中学受験を諦めた理由⑤】通学時間がかかり過ぎる

もし、学校レベルを問わず、どこでもいいから私立中学へ編入、となった場合でも、通学時間がネックとなりました。

片道1時間半〜2時間超。これが高校卒業まで毎日何年間も続くことは考えられなかったのです。

確かにご近所にそこまでしてでも私立中学に通うお子さんはいらっしゃいます。我が家は最寄り駅までも遠いので、毎日車で送迎して、電車に1時間以上揺られ、乗り換えで更に時間取られ、通学だけで1日4時間拘束されます。部活をする時間もないようです。

我が家がこの生活をすることは考えにくかったのです。子供は3人、私も仕事があります。英語維持のため、英語レッスンも継続しなくてはなりません。

地方田舎住みは「私立中学に通うことすら出来ない」と愕然としつつ、諦めるしかありませんでした。

【帰国子女】中学受験をあきらめ公立中へ編入

私立中学を細かに調べ、学校見学もして話をきき、帰国子女に対する学校の想いもそれぞれ確認し、最後に出した答えは「中学受験や私立中学への編入はしない」でした。

親としては、地域では伝統も知名度もある私立中学への進学チャンスがあるのに、それを受験もせずあきらめることは、悔しいような、もったいないような、そんな名残惜しい気持ちがありました。

しかし、人生を大きく左右する中高生の時代を親のエゴや見栄で、子供を私立中学に進学させることは私にはできませんでした。

帰国生であること、維持してきた英語力、自分の境遇を理解してくれる友達を望んでいたのは、他でもない子供たち自身だったからです。

「英語レベルの高い高校へ進学したいから、高校受験する」と決めたのは、子供自身でした。

そして、中学受験はあきらめ、駐在を終えた後は地元の公立中へ編入しました。

中学受験や私立中学への編入を諦め高校受験に決めたのは

  • 長女 中学1年生夏(日本人学校在学中)
  • 長男 小学5年生春(日本人学校在学中)

でした。

【帰国子女】公立中から高校受験へ

子供たちは帰国後公立中へ入学・編入し、部活も楽しみ、英語の勉強にも存分に励むことができました。

そのおかげで、部活は地方大会を勝ち抜き県大会出場、英語は英検1級に合格し、十分に学力を伸ばしながら高校受験への準備を進めることのできました。

高校についても、県内の私立高校のことはすでに調べ見学もしていたので、最初から県外受験すると決めることができました。

一時帰国中に学校見学をしたことは、決して無駄ではありませんでした。

帰国後の学校選びは帰国してからでは遅い、ということ。

海外からの学校見学は、私立中学の先生方からは好意的に見学を受け入れてくださいました。おかげで、とても貴重な体験をさせていただきました。

もし現在海外在住中で、小中学生のお子さんをお持ちの方がいらっしゃったら、気になる学校の学校見学を、海外在住時からされることをおすすめします。早すぎることはありません。

学校見学のおかげで

「帰国生への期待がどの様なものなのかがわかった」

「帰国生受け入れの入試テスト内容を教えてくれた」

など、ホームページや学校案内パンフレットには書かれていない多くの情報を得ることができます。

この記事が、中学受験で悩む帰国子女、その保護者の方の参考になれば幸いです。

英語維持に注力したい方はぜひ一度こちらを体験してみてくださいね。↓↓↓



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