【帰国子女】現地小学校に馴染めない!?辛かった体験談

帰国子女

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長女が現地校へ転入したのは6歳のGrade1、長男は 現地Pre-schoolへ3歳で入園しました。

初めての海外駐在、初めての英語環境。日本では英会話教室に通っていましたし、おうち英語もやってましたが、現地生活となると話は別でした。私たち親は、まず英語を心配しましたが、実際起こる出来事は英語はもはや関係なく、人との付き合いや友人関係のことばかり。

現地生活は楽しく華やかな毎日ばかりではありません。母も子も苦労した思い出は強く残っているものです。辛い思い出は振り返りたくないですが、参考になる方もいると思うので記しておきたいと思います。

【体験談】現地校で辛かったこと

多くの方は「英語がわからなかったんでしょ?」と思うかもしれませんが、実際我が家が英語で悩んだことはほとんどありません。辛かった思い出は英語以外のことばかりです。

【辛かったこと】同じクラスの日本人に意地悪された

我が家は、学年に数人の日本人がいる現地校でしたので、日本人と同じクラスになるだろうなと思っていました。私も現地の情報がほしかったですし、楽しみ半分、でも子どもには「日本人ばかりとつるんでもらいたくない」という気持ちも正直ありました。

しかし、実際なんと娘は日本人からいじめられるという事態になってしまったのです。

クラスの日本人の女の子たちはつるんでいて、娘は仲間外れだったのです。そのおかげで現地のお友達が助けてくれ、日本人と関わることはなかったのですが、まさか日本人からいじめられるとは想像もしておらず、親の私がショックでした。

理由は「みんなひとつ年上だった」ということ。

ご存知のように、アメリカは9月始まり。娘の誕生日は8月です。現地校Officeスタッフの言う通りに手続きをしたら、実は英語未経験の外国人は1学年下げることが習わしだったとのこと。

「なんで年下なのにこの学年にいるの?」と日本人から仲間外れにされることから始まり、ことあるごとに弱いものいじめの様なことをされていた娘。まだ小さかったので、1学年上の子たちはどれほど大きく感じたことでしょう。

でも代わりに現地のお友達ができ、休みの日も現地の子と遊び、日本人女の子たちと関わることはほぼありませんでした。しかし娘にとって「なんで仲間外れになるの?」と悲しい思い出です。

現在高校生になった娘は、当時のことを「日本人の閉鎖的な考え方」と振り返っています。

【辛かったこと】アジア人仲間外れ

街の人口の7割が白人という地域に住んでいた私たち。現地校の先生はほぼ全員白人でした。ただ、クラス編成には毎年バラツキがありました。白人ばかりクラス、アジア人や日本人が多いクラス、メキシコ系が多いクラスなど。

日本と同じように現地校でも毎年クラス替えがありますが、年によってはアジア人が数名ということも。そんな年は、明らかにアジア人がまとめて仲間外れになるようなことがありました。

「話しかけても返事してくれない」

「日本人が嫌いだ、と言われた」

「お弁当が臭いと言われる」など子供たちは帰宅早々涙をポロポロこぼす日もありました。

特に、お弁当のことは毎日のことなのでショックが大きかったです。日本にいると気付きませんでしたが、おにぎりの海苔の匂いは独特なのです。

黒いものを口にすることを嫌がる文化の人たちもいる中、海苔の匂いは特に嫌がられ「ランチの時、誰も一緒に食べてくれない」と泣いた日もありました。

アメリカのパンは美味しくないため、サンドイッチも作れないし、ザ・お弁当というスタイルも仰々しくて子どもが嫌がるし、ランチひとつにも悩みはついてまわりました。

【辛かったこと】悪い言葉を覚えて使う

英語を母語のように育った長男は、悪い言葉も現地の子と同じように覚えて育ちました。

それを学校で使い、先生に怒られ、言った相手の家まで行って謝るということを我が家は何度してきたでしょう。

幼い子供がすることとはいえ、躾は躾。でも私は英語は得意ではなかったし、極端に悪い言葉や行動は知っていても、なんとなくタブー・教育上良くない言葉、など知らないことの方が多い現地生活。

先生や、親しい現地のママ友から「この言葉は言ってはいけない言葉」と、事件の後、私の方が教えてもらってばかりでした。

海外で現地で育児をするということはどれほど難しく、また「知らなかった」では済まされないことがどれほど多いのか、ことあるごとに泣きたい気持ちでした。

現地生活に馴染みたくても馴染めない、言語や習慣の壁は果てしなく大きなものでした。

【帰国子女体験談】辛い体験は全て現地小学校でのこと

長男は現地Pre-school(幼稚園)、次男はアメリカ生まれで現地Daycare(託児)、Toddler class(未就園児クラス)など行きましたが、問題はほとんどありませんでした。

やはり友人関係や、クラスメイトとの関わりが日々影響する小学生が大変でした。日本でもきっと小学校以降、友人関係でトラブルが出てくるのではないでしょうか。それはアメリカ現地校でも同じでした。

我が家は、Grade4までしかアメリカには滞在しませんでしたが、年齢があがるほど日本人との関わりが二極化していたように感じられます。日本人とばかりいるお子さんたち、または日本人とは全く関わらず現地のお友達のみの子など。自分が居心地のよいお友達や人間関係を子どもなりに選んでいるのでしょう。

私は、娘がまさか海外で日本人から仲間外れにされるとは思いもしなかったので、私自身もそのお母さんたちと関わることを控えてしまいました。おかげで、私にも現地ママ友ができて、以来10年経った今でも親しくしています。しかし、アメリカの現地校の思い出を日本語で共有できる日本人の駐在ママ友がいないことは、やはりとても寂しいです。

英語習得の点では、現地のお友達のおかげでESLを早く卒業できたことはありがたいと思っていますが、娘が受けた心の傷は残っていることでしょう。

海外へ行けば日本人は全員助け合うと思っていたけど、そうではないというひとつの事例でした。現地生活に馴染めなかったわけではなく、日本人なのに日本人に馴染めなかったのです。

海外では、そこにいる限られた日本人と仲良くならなくてはなりません。しかし仲良くしたくても、相手がそう思ってないかもしれません。

海外生活とは、現地の生活に馴染むことだけでなく、そこにいる日本人と馴染むことも必要な時もあります。

ご家庭によって考え方は様々ですので、こんなこともあるだな、と参考にしていただければ幸いです。

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